理論で学ぶ”音学”講座 第1回~音程と音名~

2019年4月10日

今まで音楽に興味はあったもののなんとなく近寄りがたい感じがして結局好きな曲を聴くだけで終わってしまったり、楽器を買っても長続きしなかったりした人は多いと思う(僕自身もそうだった)。

しかし自分の好きな曲を聴いている内に「この曲が楽器が弾ければ楽しいだろうなあ・・・」とか「作曲がしたいけど何から始めればいいのか全く分からない」という風な思いがしだいに増えていくことだろう。

で、その時に行動を起こして本を買ったりネットで調べたりしてもそういうものは音楽についてある程度知識がある人向けに書かれたものがほとんどで、初めのほうでもう面倒になったり、フィーリングで覚えよう!的なことが書いてあったりするともうお手上げ状態になってしまう。

今回からはそんな人たちのために(あるいは昔の自分自身のために)音楽の基礎的な理論について出来るだけ分かりやすく初歩の部分から書いていきたいと思う。

第1回 ~音程と音名~

まず記念すべき第1回はこの記事のタイトルでもある”音程と音名”についてだが、音程というとなんとなく”音と音の幅のことかな?”などとある程度予想がつくが、音名となると”ド”とか”レ”などの普段学校などで習ういわゆる”ドレミファソラシド”の音階を思い浮かべる人がほとんどだと思う(ここでCDEF~が思い浮かぶ人は楽器経験者か少しでも勉強したことがある人だろう)。

この”ドレミファソラシド”というのはイタリア語での音名であり、別段これが間違っているというわけではないのだが普通音楽をやる中で楽譜やコード(=和音については今後説明します)譜などに登場する音名はドイツ語や英語で書かれた”CDEFGAH(ツェー・デー・エー・エフ・ゲー・アー・ハー)”あるいは英語の”CDEFGABC(アルファベット読み)”を使用することが多い。

これはクラシック界ではドイツに優秀な作曲家が多く(バッハ、ベートーヴェン、ブラームスの3Bなど)その流れで日本でもドイツ音名が使われるようになったのだと思うが(医学でも同じことが言える)、アメリカでジャズが発生し日本でも流行したころに英語での音名が入ってきてそれ以降のポップスなどではこの英語音名をつかうことが多くなったため最近はほとんど英語音名のみを覚えておけばよいといえるだろう。

そしてもう一つ、”音程”についてだがこれも基本的には初めに書いた”音と音の幅”という理解で問題ないといえる。

ただ、この音と音の幅を表す場合にもそれぞれに名称がついていてこの名称は初心者用の教則本などに出てきて覚えておいて損はないので軽く解説する。

分かりやすいのでピアノの鍵盤上で説明すると、まず上の画像のようにある音(この場合はC-ド)からある音に行くのに黒鍵(黒い部分)を含めて一つ進んだ部分までを”半音”、2つ分進んだところまでを”全音”と呼び更にそれぞれ

  • C~D=長二度、C~E=長三度、C~A=長六度、C~B=長七度(♭がつくと短〇度になる)
  • C~F=完全四度、C~G=完全五度、C~C=完全一度または完全八度

と呼び、音程を表す場合やコードの説明などでたびたび使われるためこれは残念ながら丸暗記しなければならないので頑張ろう(手元にピアノや電子キーボード、または鍵盤ハーモニカなどがあれば覚えやすい)。

おわりに

ということで今回は音程と音名についてざっくりと解説したがここで書いたことは絶対に音楽をやる上で必要になるためしっかり覚えよう!

次回は編曲や伴奏付けに必要になる和音(コード)について書いていきたいと思う(予定)。