何かと邪魔者扱いされているイタドリもジャムにすれば美味しくいただける
以前にもイタドリを使った料理を作ったがその時は数本を使ったのみでメイン食材としての使用ではなかった。
このイタドリという植物は非常に繁殖力が強く山野や川沿いはもちろん駅の植え込みや国道沿いなど人の往来の激しい場所にも平気で群生している上に人家の庭などにも生えるので多くの方にとってはとても邪魔な存在だろう。
一応、山菜として利用でき地域によっては油炒めや味噌汁の実にして食べたりもするのだが強い酸味があるため万人向けのする食材ではないほか尿路結石の原因にもなるシュウ酸を多く含むためそもそも食べようと思う人自体少ないだろう。
しかしこれを美味しく食べることができれば大量に採れるうえに駆除の手助けにもなる山菜としては非常に有用なものになるため色々と食べ方を調べていたところジャムにするととても美味しいという情報が目に付いた。
これはやってみるしかないだろう。
期待ふくらむ果物の香り
というわけで軽く近所を周って食べごろのイタドリを集めてきた
↑食用にする場合は葉が開く前のものが良い。
採ってきたイタドリは少し面倒だがフキの下処理をする要領で皮をむいてゆく。
↑ナイフやピーラーなどで切れ目を入れて力を入れ過ぎないように根元からいっきに剥いていくと良い。
剥いている途中香りをかいでみたが確かに言われてみると野菜というよりむしろフルーツっぽいさわやかな香りがすることに気が付いた。
なるほどこれは出来上がりが楽しみになってくるが、あまり期待しすぎると裏切られたときに怖いので無心で作業に没頭する。
で、なんやかんやで20分ほどですべて剥き終わったので次にこれを輪切りにし2時間ほど水につける(シュウ酸は水溶性なのでこの工程である程度抜ける)。
輪切りにしてみて改めて思ったが少し育ち過ぎたものが混ざっていたようで筋っぽい部分が気になる。
しかし文明の利器の前では何もできまい。
筋っぽさがなくなるまでフードプロセッサーにかけ、その後は普通のジャム作りと同じように砂糖と少量のレモン汁を加えて弱火で煮詰めていく。
汚ねぇ何だコレ完 成 。
早速食べて見ましょう。
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・・・なにこれ普通に美味いじゃん。
酸味はあるものの生の時ほど強くなくむしろ砂糖の甘みと合っている。
煮詰めているときから感じていたがものすごいフルーティーな香りがする何の匂いかって言われるとまあイタドリの匂いとしか言えないわけですが(若干ベリー系っぽい?)。
とにかく色からは全く想像できないけど本当に美味しいです。こんな味ならもっと採ってくればよかった・・・
食味評価:A(F~S+まで)
希少価値:C-
総合評価:★★★★★
(五段階評価)
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