巨大なオオイチョウタケが手に入ったので食べてみる

一般に天然キノコは広葉樹林や松林に発生するものが多く、スギ・ヒノキなどのヒノキ科針葉樹林ではあまりキノコが生えているのをみかける機会が少ない(特に食用キノコは)。

とはいえ何事にも例外はあるもので、今回紹介するオオイチョウタケは先にあげたヒノキ科針葉樹林だけでなく、竹林などの普段キノコをみかけることのない場所にも生える上になんと食べることもできる。

私自身は今までもこのキノコの存在を知っていて小ぶりなものは何度か見つけたことがあるのだが、真っ白でツルっとしたこのキノコにはなんとなく食指が動かず、今までスルーしていた。

オオイチョウタケ
傘の直径は余裕で手のひらを上回る。

しかし先日、同じくオオイチョウタケが発生したポイントを見に行ってみるとなんとゆうに直径30㎝は超えるであろう個体を見つけてしまい、これは一人の野食家として食べるしかないだろうと言う強迫観念にも似た気持ちに突き動かされ、今回の記事を書くに至ったのである。

見た目に反してその味は・・・

早速採ってきたオオイチョウタケを調理しようとボウルに乗せてみると

尋常でない異物感。

まあ楽観的な考え方をすれば食べでがあってよいのかもしれないが、これで不味かったら洒落にならない・・・

柄の部分もかなりの太さなので試しに以前からやってみたかった柄のバターソテーを試してみた。

火を通す前は固かった繊維が柔らかくなり、貝類のような見た目に。

気になる味は・・・ん?

割と美味いじゃん。

粉っぽいニオイがあると以前から聞いていたのでニンニクを使って炒めたのが良かったのか、全く抵抗なく食べることが出来る。

また、いかにもキノコらしい旨味もあって料理次第では化けそうだ。

ちょっと気分が乗ってきたので早速次行ってみよう。

天然キノコの定番料理

まずは冷凍していたオオイチョウタケを解凍し、一口サイズに切る。

しかし冷凍したことで濃縮されたのか非常に強いキノコ臭を感じる。

これはもしかすると人によっては食欲がなくなるかも知れない。

玉ねぎ、にんじん、豚肉、オオイチョウタケをバターで炒め・・・


ジャガイモが入っていないからかとろみが出なかったので片栗粉を添加しました。

シチューにしてみました。

ニオイ自体はほとんど煮込んでいるあいだに消えましたが、それでもシチューとしては若干の違和感があります。

味も普通のシチューとは異なり、決して強くはないもののキノコ特有の重い旨味を感じ、まあ不味くはない・・・か?

どうしてもこのニオイが気になると言う人はカレーなど、スパイスで誤魔化せる調理法で食べれば良いかも知れません。

まあ天然キノコを食べるのにキノコ臭を誤魔化すのはちょっと本末転倒のような気もしますが。