松ぼっくりでジャムを作ってみる

2020年2月18日

松ぼっくりと言えば、そのほとんどが何にも利用されずただ地面に落下して最終的にはゴミとして捨てられるもの。精々が”子供のおもちゃやハンドメイド製品の飾りつけとして使われることがある”という程度の認識が一般的かと思いますが、実はこの松ぼっくり、ジャムとして食べることができ、ロシアではヴァレニエと呼ばれ広い世代に愛されているらしいです。

松の香りが苦手な人からすれば地獄のような話かと思いますが、私は針葉樹系の香りが結構好みであるため、今回の記事では実際に松ぼっくりジャムを作って食べて見たいと思います。

どうしても気になるヤニ

本来であれば、6月中旬にできる若い松ぼっくりを使って作るらしいのですが、今年は梅雨入りが遅れた上に気温が上がりきらなかったこともあり、私の住んでいる地域ではなかなか良いサイズのものを見つけることが出来ませんでした。

そのため、先日、彦根市に釣りに行った際に琵琶湖沿いに生えていたものを利用することにします。

松ぼっくり
樹皮が赤くなかったので、多分クロマツの松ぼっくりでしょう。

7月中旬に取ったものなので多少育ちすぎな気もしますが、まあ毒があるわけでもなし、特に問題ないでしょう。

で、早速ジャムを作ろうと色々と調べてみたのですが、これが意外と実際に作っている人が少なく、記載されているレシピも統一性があまりないため、基本的には通常のジャム作りのレシピに従って作っていくことにします。

 

とりあえず、収穫してすぐに作ることが出来ずに水につけておいておいたのですが、すでに水にはヤニが浮き、台所には松のさわやかな香りが立ち込めています。

・・・まあ、収穫する時点からものすごく手がベタベタしていたので、この程度は許容範囲内ですが実際に試す際には手袋を使うべきでしょう。

ここから、いよいよ砂糖・水を加えて煮詰めていくわけですが、この分量比も作り手によって違うようなので一番よく見かけることのできた松ぼっくり:砂糖:水=1:1:1のレシピを採用したいと思います。

松ぼっくりの重量が682gだったので、とりあえず同量の水と半量の砂糖を加えて強火で煮込みます。

 

~20分後~

現時点では松ぼっくりの色が多少変わった程度で、あまり大きな変化はありません。これが食べられるようになるとは信じられませんが、どうやら”水が赤くなるまで煮詰める”とのことなので続けていきます。


鍋のふちについたアクは残しておくと固まってしまうため、こまめに取り除きます。

作っている最中もヤニなのかアクなのか良くわからないものがたくさん浮いてくるため、面倒ですが煮詰めている間も適宜確認するようにしましょう。

~更に煮詰めていく~

中火にしてから20分、火を入れ始めてから約40分後にして徐々に水が色づき始め

全体を通して約1時間後くらいで小さい松ぼっくりが開き始め、「なんとか食べられるかな?」と言う程度まで柔らかくなりました。

色合いも”どこからこの色が出るんだよ”というレベルの綺麗な赤色で食欲をそそります()

・・・まあ、同じ原色でも青色や緑色に比べれば断然マシですね。

とりあえず完成。


薄めると何とも微妙な色に・・・レモン汁を入れたほうが良いかも知れない。

完成した松ぼっくりジャムは冷めると脂と糖分のせいで固まってしまうらしいので、出来立てを水で割って飲んでみます。

採りたてのものと比べると香りはかなり弱くなり、松香が嫌いな人でも飲みやすくなっています。味に関しては砂糖の甘味だけでなく、さわやかな酸味が加わり非常に美味しい・・・と私は思います。

とはいえ、香りが薄くなるというのはイマイチ素材の持ち味を活かせていない様な気がしてどうにもスッキリしません。

という訳で前回作った松サイダーで割って松サワーに。

正真正銘、松・水・砂糖のみで作られた不純物ゼロの飲み物なので健康志向の方も安心して召し上がることが出来ます。

味は・・・味は・・・

まず松の香りに抵抗のない方であれば飲める味です(美味しいとは言っていない)。

松ぼっくりジャムは隠し味として使うのが吉

まあ、最後のは冗談みたいなものですが、真面目に使い方を考えれば紅茶に少量を混ぜたり、お菓子作りの隠し味的な使い方をすれば十分に戦える味ではないかと思います。

松サイダーを合間で作っていた関係で記事作成が遅れてしまい今年はもう適期を過ぎてしまったかと思いますが、来年以降、興味がある方は作ってみると良いでしょう。

食味評価:D~B+(使い方次第)
希少価値:F

総合評価:★★★☆☆
(五段階評価)