結石ができるのは嫌なのでイタドリは牛乳と一緒に調理しよう
イタドリというと耳なじみがないように思う人も多いかも知れないが、地方名のスカンポやヤマウメというと知っている人も多く、子どものころには誰もが一度はかじって喉を潤していたのではないだろうか(田舎者とか言わないで)。
この植物は生でかじるとさわやかな酸味が心地よい反面で若干口の中に残るアクのような不愉快な感覚があるのだがこの違和感の原因はシュウ酸という成分によるものでこれは世界三大疼痛として知られる悪名高きあの尿路結石の原因物質でもある。
結石は嫌だ・・・でも食べたい
とはいえシュウ酸自体はホウレンソウ、タケノコ、バナナなど多くの食品に含まれているほか、水溶性であるため茹でるなどの下処理を行うことを考えればこれらの食品ではそこまで気にする必要はないといえる。
しかし、ことイタドリに関しては味や食感を損なってしまうためあまりしっかりと下茹でをしてしまうとわざわざ採ってきてまで食べる意味がなくなってしまう。
そこで今回はこのイタドリの特徴を出来るだけ損なわずに美味しくいただく方法を考えていこうと思う。
↑群生するので大量に採れるが一食分ならこれくらいあれば良いだろう
牛乳と酸味は合うのか?
色々と調べている内にどうやらシュウ酸は腸内でカルシウムと結合することで吸収率が下がり便とともに排泄される、ということが分かったのでこれを何とか活かして料理していこう。
イタドリのクリーム煮というのは既にやっている方がいたのでネタ被りを避けるべく当記事ではクリームパスタにしてみよう。
まずオリーブオイルで刻んだにんにくと鶏肉を炒める。
ここで生クリームを入れるのだが足りなかったため牛乳と小麦粉(少量)を追加(この時点でイタドリを加えて少し加熱する)。
で、ここにパスタを絡めて完成。
いただきま~す。
いや酸っぱいわ。
牛乳と絡めることで多少まろやかな味に落ち着くかと思ったがそんなことは全くなく、取り立てをそのままかじった時の目の覚めるような酸味が口に入れてすぐに感じられる。
まあソース自体には酸味が移っていないのであくまでも本体と一緒に食べた場合の話だが。
残念ながらこの組み合わせはあまり万人受けするとはいいがたいので、イタドリが日の目を浴びる日は残念ながらまだ遠いだろう・・・()
お詫びと訂正
先日、頂いたコメントを機会として改めて記事を見直してみたところ、今回使用した植物はイタドリではなく近縁の”スイバ”であることが判明しました。
本種はタデ科であり、イタドリ同様シュウ酸を含むことや、食味が酸っぱいことなど、食材としての特徴はほぼほぼ同じですので、この記事は削除せずそのままにしておきますが、ここでお詫びと訂正を入れさせていただきますm(_ _)m
(2020/5/30 管理人)
ディスカッション
コメント一覧
イタドリは、雄株と雌株に分かれます…雄花と雌花が見る事ができれば、おもしろいと思います…
初めてコメント致します。
読みやすい文面に好感が持て、
目を通させて頂いております。
ところで表題はイタドリですが、
写っている植物はスイバではないでしょうか?
コメントありがとうございますm(_ _)m
確かに今見返してみると明らかにイタドリではありませんね・・・言い訳がましくなりますが、本記事を執筆したのは山菜の勉強を初めてすぐの頃だったので、このような間違いが起こってしまったのかと思われます。
お詫びと訂正を入れさせていただきましたので、お許しを…(´・ω・`)
訂正お疲れ様です。
後、タンポポの記事の植物もオオアレチノギクかヒメムカシヨモギではないでしょうか?
高橋修氏の「色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑」
オススメです。良かったらご参考迄に