【家庭菜園】簡単にできるカボチャ大量収穫のコツ・仕立て方まとめ

2023年5月27日

今年も例年通りカボチャの立体栽培を行っている筆者。

かぼちゃ 立体栽培 支柱
意外と知られてないが2㎏を超える大玉カボチャでも紐で吊れば立体栽培が可能。

カボチャそのものは野菜全体の中でも比較的栽培が容易ではありますが、特にスペースの少ない家庭菜園においては、ほったらかし・のびっぱなしというのが出来無いため、うまく作るためにはちょっとしたコツや上手な仕立てが重要です。

今回は、今までの栽培経験の中で明らかに収穫量が上がったと感じたこと、効果のあった仕立て方などをまとめていこうと思います!

1.マルチは必ず張るべし

以前の記事でも書きましたが地面を這わせる場合はもちろん、立体栽培においてもマルチングは必須です。

単純に泥跳ねによる病害を防ぐ、という意味では敷き藁でも良いわけですが、シルバーマルチを使用することで太陽光を反射して害虫であるウリハムシなどを予防する効果も見込め一石二鳥になります。

ただ、注意として透明のマルチは使わないこと。
というのも、かぼちゃは浅根性のため、透明マルチで地温が上がりすぎると根が焼けて枯れる可能性があるんですね。というか、基本的には夏野菜全般、使うなら黒かシルバーのものにしましょう。

2.基本的な仕立て方+αで収量アップ

カボチャの仕立て方というと、親蔓を早いうちに止めて、子蔓二本立てにしてあとは放任・・・というのが一般的で、大半のサイトや本にもこのように書いてあると思います。

カボチャ 摘芯 芯止め

実際には場所さえあればそれもせずに、植え付けたあとは完全に放置。が、最も収穫量は増えるのですが、筆者のように市民農園を借りている方や、庭やベランダで家庭菜園を楽しむ場合、これはほぼ不可能。
また立体栽培なら尚更、従来のやり方だと蔓が繁りすぎて風通しも悪くなりますし、整理する際に誤って実の付いた蔓を切ってしまうこともありえます。というか自分が実際にやったこともあります。

そこで、プラスアルファの仕立て方として、

①子蔓の10節までは孫蔓・花全てを取り除く。
②子蔓が支柱のてっぺんまで到達したら芯止めしてやる。
③雌花(果実)のついた節の孫蔓は伸びる前に取り除く。

という作業を行うだけでも、かなりスッキリするかと思います。

①は生育初期の株を充実させ、その後の成長を良くするのにも役立ち、②③も行うことで果実にしっかり栄養が回ってより大きなカボチャが出来ます。

3.うどんこ病を気にしすぎない。

カボチャというのは戦時の食糧難の折に様々な土地で作られていたよう、基本的には痩せた土や過酷な環境に強い植物ですが、唯一の敵がうどんこ病です。

これは名前の通り、葉っぱがうどんこを散らしたように部分的に白くなる病気ですが、ウリ科の野菜の中でもカボチャは特にこれにかかり易く、梅雨明けの暑い時期にはまず100%なるものと思った方が良いです。

予防策として、下葉を早い段階で落とす、酢を薄めたスプレーをかける、など調べれば多量の情報が出てきますが正直言ってあまり効きません。
なるときはなります。

ただ、なったとしてもよほどの重症でなければ普通に実は採れますし、筆者の経験では秋口くらいに雨が多くなって気温が下がると、新芽がまた伸びて割と生き返ったりするので、あまり気にしすぎないようにしましょう。

とはいえ、重症化を防ぐためにも蔓を整理して風通しを良くするのは大事なので、全く風の通り道の無い状態にならないくらいには保つようにしましょう。

4.肥料を入れすぎない。追肥は基本NG!

先ほどカボチャは痩せた土地に強いと書きましたが、どちらかというとむしろ痩せた土地の方が良いというのが正確です。というか、他の野菜と同じように元肥を入れて、花の咲くころに追肥して…という風にやると、大抵失敗します。

基本的にもともと畑の場所で、他の野菜を作っていたのであれば、軽く耕して石灰と後はせいぜい堆肥を少し入れれば十分に育ちます。

追肥もよほど 葉っぱが黄色くなっている+株の成長速度が著しく悪い という時以外はしない方が良いです。うどんこ病の場合でも葉は黄色くなって枯れていくので、特に草勢を判断基準にし、基本的に迷ったらしない方を選びましょう。

おわりに

と、以上の4点を守ればまず失敗はしない!・・・と思います。

少なくとも筆者は立体栽培にもかかわらず、これで2㎏を超える果実をゴロゴロ採っています。

くどいようですがカボチャというのは非常に強い植物の一方、肥料の入れすぎなどに弱いので、逆に世話をしすぎず、しかし要点は守って作るようにしましょう。