気軽に楽しむ渓流の味~サワガニ・カワムツを捕って食べよう!~

(※この記事は8月から書き始めたものなのでちょっと季節感がおかしい部分もあるかも。)

いや~最近、ほんとに暑いですね。

私は京都に住んでいるんですが、こうも毎日猛暑日が続くと頭がおかしくなりそうです。

こんなに暑いと外に出る気力もなくなってきますが、山や沢に入ればなぜか驚くくらい涼しいんですよね。

木々が遮光の役割していたり、地面が土であることも関係しているんでしょうが。

 

そのため、何とか力を振り絞って合間合間で近場の里山に遊びに行っているんですが、そんな中、沢を見ているとそれなりのサイズの魚が泳いでいるのを発見しました。


非常に見えづらいが、沢の一部分の閉鎖された空間で釣り堀のように集まっている。

私は魚に関しては初心者もいいところなので(他の方に比べると野草知識も皆無に等しいですが)Twitterで意見を求めたのですが、どうやらこいつは”カワムツ”と言う名前の淡水魚らしく、苦みのある内臓を取り除けば食べられるとのこと。

こんなに隔離された場所にいれば、さぞ食べ物には飢えていることでしょうから、釣り餌に簡単に食いつくのは必至です(素人考え)

今回はこのカワムツと、同じく沢で簡単に捕ることのできるサワガニを”手軽に楽しむ渓流の味”と題し、あわせて紹介していきます。

カワムツを釣ってみる

まずはカワムツから行ってみましょう。

あまりにも近くにいるので一度虫取り網を使って捕ろうとして全くかすりもしなかった苦い思い出があるので今回は初めから釣り竿で挑みます。

ちなみに餌は3本で百数十円の魚肉ソーセージです。

川虫を使っても良いですが、これなら小腹がすいたときにつまむことも出来るのでオススメ(安いしね)。

更に針は色々なサイズがセットになっているものを購入しておけば、様々な状況に対応できます。

いざ投入!

と、釣り竿をたらしてからものの数秒で・・・


釣れたらすぐにエラの下部にナイフを入れ絞めます。

釣 れ ま し た 。 

今まで何度か釣りをしたことがあるんですが、その度に悔しい思いをしてきたので、正直これ程簡単に釣れるとは思わず、非常にテンションが上がりました。

そのため、”なんだ簡単じゃん”とか思いながら再度投入すると、更にもう一匹ゲット。

いよいよ調子に乗り始め、更に投入するも今度はなかなかアタリが出ずに数十分。

また、この時は蜂が大量にいたせいでポイントの移動も思うようにできず、同じ場所で粘り続けます。

その後、西日が強くなりはじめ頭がクラクラしてきたので、不本意ながら帰宅しました。秋になったらリベンジしてやる・・・

調理~実食


下の個体が後に連れたもの。

さて、釣れた魚は下処理をしなくてはなりません。といってもこれくらいのサイズなら頭を切り落とし、内臓を抜くだけで美味しく食べることが出来ます。


内臓を傷つけないように腹を開き、かき出す様にして抜き取り水で洗います。

あとは適当にてんぷら粉を付けて揚げれば・・・

ものすごく適当ですが、下処理が良かったからか懸念されていた苦みも全くなく、身がふわふわとしていて非常に美味しいです。

カワムツは一般にはあまり食用にされないそうですが、綺麗な川にいるものは食べて見てもよいのではないでしょうか。

どこでも出来るサワガニ捕り

さて、次にサワガニ捕りですが、こいつらは本当にどこでも捕れます。

もちろん、ある程度水がきれいであることが条件ですが、これさえ満たしていれば住宅街の用水路でも側溝でも、山でも川でもどこでもいます。

とはいえ食べることが前提であれば渓流などで捕ったほうが精神衛生上は良いでしょうが。

という事でカワムツを釣ったのとは別の山に来ました。

同じ渓流でもいる場所といない場所がはっきり分かれているので下流から徐々に上っていき、探すと良いでしょう。

探し方は簡単。このような石をひっくり返すと・・・


小さいとはいえ流石カニ。挟まれるとそこそこ痛いので気をつけましょう。

いました。

大きな石であればそれだけ大きな個体がいることが多いような気がしますが、浅瀬でコケると下手をすれば死ぬのでくれぐれも無理はしないように。

また、今の時期は子ガニをたっぷり抱え込んだ個体が良く見られますが、生態系保全のため、もしくは来年以降の自分のためにそのような個体は捕まえずに逃がしてやりましょう。

調理~実食

さて、捕ってきたサワガニはすぐに食べることもできますが、一日置いて内容物を抜いてあげるとより美味しくいただけます。


浅いボウルやザルに入れておくと簡単に脱走します。そうなると非常に厄介なのでバケツや大きめのボウルに入れておきましょう。

カニの仲間はエラ呼吸なので水中でしか呼吸が出来ないと思われがちですが、こいつらはある程度の湿り気があれば空気中からも酸素を取り込むことが出来ます(よく言われる泡を吹いている状態)。

そのため、上の写真のように体が半分隠れるくらいの水があれば平気で一日程度なら生きられるので問題ないと言えますが、逆に体全体が隠れるほど水を入れてしまうと酸欠になる可能性があるので気をつけましょう。

 

一日たって糞をしなくなれば食べごろです。

高温の油を張ったフライパンか鍋に思い切って投入します。

残酷なようですが、このまま飼っていると情がうつって更に食べにくくなるので思い切って放り込みましょう。

どうしても無理な場合は飼い殺しにするのではなく、きちんと捕った場所に逃がしましょうね。中途半端が一番かわいそうです。

サワガニの素揚げです。

趣味友遊さんでも言っていたかっぱカニせんという言葉がピッタリと当てはまります。

一般にイメージされるカニというより甲殻類系の風味が非常に強く、また、食感はサクサクぽりぽりとしていてスナック菓子感覚で小気味よく食べられます。

おかずの一品にするよりも間食に食べるのが良いんじゃないでしょうか。

まとめ

今回はいつもの山菜・きのこ類から離れて川に住む生き物をとりあげて見ました。

どちらも非常に美味しく簡単に捕れますが、自然から分けていただいているということを忘れず捕りすぎないように気をつけたいですね。