レモンの香りがする雑草”レモンエゴマ”でケーキを作ってみた

2019年10月5日

一般にハーブと聞くと多くの人がペパーミントやローズマリー、バジルやタイムなどを思い浮かべるでしょうがこれらは全てシソ科の植物であり、当然ながら皆さんよくご存じの”赤じそ”や”青じそ”も同科に属します(科に属するって何かややこしいですね)。

また、このシソ科の植物には特有の香りを持つものが多く古くから料理や薬として使われてきたわけですが、”シソ”をはじめとするこいつらの仲間は案外自生しているものが多いんですよね

例えば有名なミントの一種である”ニホンハッカ”や、そこまで有名ではないですが健康食品としてもちょくちょく耳にする”カキドオシ”などは割と身近なところでも見つけることが出来ます。

そこで今回の記事では同じくこのシソ科の野草である”レモンエゴマ”を使ってケーキを作ってみようかと考えたわけです。

草をケーキに入れるというのはかなり思い切った行動のように思えますが、ハーブ類をスイーツに使うのはいたって普通の事ですし、このレモンエゴマは名前の通りレモンの香りがするらしいので意外と合うんじゃないかと。

”レモンエゴマ”の採取・調理

さて、早速調理・・・に入る前に採取しないといけませんね。特に今回は採ってきた葉をペースト状にして生地に練りこもうと思うのである程度の量が必要です。

レモンエゴマ
↑↓レモンエゴマの群生地。いかにもシソ科っぽい対生の葉と特有の香りで見分ける。
レモンエゴマ

まあレモンエゴマ自体、そこそこどこにでも生える雑草見たいなもんですし、今の時期は花も咲いていて見分けやすいので簡単に見つかるでしょう。

レモンエゴマ
育ち過ぎでない綺麗な葉っぱを採取しましょう。

ケーキ作り

※今回はこのレシピを参考にしたので分量比などはこちらを見てください。)

まずはレシピ通りにバターを白くなるまで泡だて器でかき混ぜた後

サッと茹でて冷水に浸したレモンエゴマを包丁でたたきペースト状にしたものを

レモンエゴマ
洗い物が面倒でなければフードプロセッサーを使っても良いのではないでしょうか

投入します。


かな?

ちなみにこの時点でかなり香りが弱くなっていたので、本末転倒のようですがレモン汁を少し入れて見ました。

すでに失敗感がただよう・・・

とは言えここまで作ってしまったものはどうしようもないので、卵や粉類などを入れて混ぜた後、型に入れて180度のオーブンで焼きます。

さあ、どうなることか・・・

 

~45分後~

パウンドケーキ レモンエゴマ

焼けました。

早速いただいてみましょう。


近すぎるとピントが合わず、角度を色々変えているうちに何かしゃらくさい撮りかたになりました。

感想

レシピが良いのかパウンドケーキ自体は非常に出来が良く美味しいです。

懸念されていた香りもダイレクトに感じるほどのものではありませんが、ハーブとか紅茶とか、そっち形のさわやかな風味が後に残りこれはこれで良いかも。

あえて書いていませんでしたが、調理前に葉っぱ単体で食べて見たときに、なんとなくエグ味というか雑草っぽい味がしていたので大丈夫かなと思っていたのですがこれは全く感じられませんね。素晴らしい

生の状態での香りは非常によく、調理にも使えるという事が分かったので、今後はハーブティーや肉・魚料理のソースとかにも使ってみようかな。どうせ誰も採らないし。