見た目が非常に紛らわしい”キアシヤマドリタケ”を試食する
ここ数日は秋雨前線の影響により連日強い雨が続いていますが、そんな中、今日は久しぶりに晴れ間がのぞいていたので、今シーズン初の夏キノコに期待をかけ近所の自然公園へ向かいました。
マムシ。このサイズでも急に出てこられるとビビる。食べるとウマいらしい。
園内を歩くこと数十分。沢沿いでマムシを発見!
噂によると、コイツを酒に漬けて飲むために一匹数千円で買い取るような人もいるようですが、噛まれるとシャレにならないのでスルー。農家の人は見つける度にかならず殺すようにしていて、中には一夏で数十匹しとめる人もいるようです(知人談)。
…さて、その後キノコはいくつか見つかるのですが、コシカケやこまごまとしたものばかりで、お目当ての有用な夏キノコはなかなか見られず。
諦めて帰ろうとしたその時。
これはまさか・・・
ヤマドリタケモドキキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
皆さんもご存じの通りヤマドリタケモドキは”和製ポルチーニ”とも呼ばれ、香り・味ともにイタリアンやフレンチに使われるポルチーニにきわめて近い味わいを持つ有用なキノコです。
私もこのキノコを見つけたときは非常にウキウキとした気分で家に持って帰りました。
しかし・・・
なんか黄色くね?
家に帰ってからもう一度よく見てみると柄の部分が黄色みを帯びており、図鑑に載っている”ヤマドリタケモドキ”と比べると網目も薄いです。
ここで若干不安になってきたので、Twitterにて意見を募ってみると、どうやらこのキノコはヤマドリタケモドキではなく”キアシヤマドリタケ”という近縁種であることが判明。
正直かなりがっかりしたものの同種を調べてみると、どうやら食べられるという情報がいくつか見つかり、また実際に食べている記事もあったのでせっかくなので食べて見ようと思います。
こんなのポルチーニじゃない!
天然キノコ。特に傘の裏が管孔になっているイグチ科のキノコは、虫の入りが非常に激しいため先に虫抜きをしておくと気持ちよく食べられます。
気が済むまで塩水につけておく。
まあ、虫と言ってもほとんどが”キノコバエ”という無害なものなので気にならない方はそのまま食べても問題ありませんが(ちゃんと火は通そうね)。
虫抜きが終わったら、傘の部分を適当にスライスします。
柄はスカスカになっていたので今回はパスで。
傘の質感がなんとなくはんぺんのようで、オニフスベの悪夢が蘇りますが多分気のせいなのでそのままバターで炒めます。
・・・見た目は悪くない、か?
ちなみに今回は出来る限りキノコ自体の味を立たせるため味付けは一切していません。
さて、さっそく食べて見ますか。
感想
一言でいうと無味。
よーーーく噛むと若干キノコっぽい風味は感じられるものの、旨味らしきものはほぼありません。
あまりにも薄味すぎて不味いとははっきり言えませんが、美味しくないことだけはたしかです。
濃い味付けの炒め物などに放り込めば食べられないことはありませんが、わざわざ採ってくるだけの価値はないと思います。
あー、はやくポルチーニ食べたいなあ・・・。
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