雑草を有効活用②-ドクダミ化粧水を作ってみよう!
この時期は一気に気温も上がり雨も多く降るため、どこへ行っても草木は生い茂り、家庭菜園をやっている方にとっては雑草が鬱陶しい季節だと思う。
今回紹介するドクダミもそんな大量に生える雑草のなかの一つであり、特有の臭気と尋常でない繁殖力の高さから特に嫌われている植物だろう。
しかし、このドクダミ。実は結構すごいやつで、生のままの全草にはデカノイルアセトアルデヒドという物質が含まれており、これはドクダミの臭気成分でもあると同時に抗生物質並みの強い抗菌力をもち、白癬菌やブドウ球菌も殺す作用がある(Wikipediaより一部引用)らしく、誰かに教える際に舌を噛みそうになるという点を除けば日常でも使いどころは多いだろう。
更にほかにも、同じく抗菌作用を持つラウリルアルデヒド、利尿作用のあるクエルシトリン、カリウム塩などが豊富に含まれているのだ。
これらの豊富な栄養素が買われ、十薬と言う名前で漢方薬としても利用されている同植物だが、なんとこいつから化粧水を作ることが出来るらしい。
半信半疑で実際に調べてみると、なるほど某通販サイトでも販売されているようで認知度や効果はかなりそこそこ高いようだ。
・・・という訳で、実際に作ってみました。
ホントどこでも採れるよね、ドクダミ。
道端や河原など、どこでも生えている雑草とは言え、今回の用途を考えると出来るだけきれいな場所に生えているものが良いだろうと思ったのでまずは近所の山に登ってきました。
で、山についてからかる~く10分ほど歩いたところで目的のブツを発見。
畑かな?
予想はしてたけど実際に見てみると圧巻ですね。
流石に登山道のど真ん中には生えていないものの、土がある場所は全て上の画像のようなきれいな状態で生い茂っています。多くのハーブがそうであるようにドクダミも虫をよせつけない何かを持っているのかもしれません。
こういうのってつい採り過ぎちゃうよね。ちなみに背景の植物も全部ドクダミです。
本当はまだまだ採れたんだけど、あまりにも蚊がうっとおしかったので10分ほどで切り上げる。「この時期の山では虫よけスプレーは必須だな~」と改めて感じました。
下山中に見つけた植物。初めはウワミズザクラかと思ったけど特有の杏仁香もなく、色も無駄に鮮やかで結局何かわからなかった。
いざ仕込み作業
という訳で帰宅。
まずは採ってきたドクダミをザルにあけ、しっかり洗います。
根っこの部分には土が付着しているため入念に洗いましょう。
綺麗になったら消毒したビンに隙間なく詰め込み
ホワイトリカー、もしくは焼酎(アルコール度数20度以上のもの)をスレスレまで注ぎます。
ドクダミは酒の体積に対して3分の1程度の量でも良いとのことですが、なんとなく効果が高まる気がするので今回はたっぷり入れました。
で、あとは1週間ほど待てば使えるらしいので、蓋をして放置しておきます。
楽しみだなあ。
そして1か月後・・・
いや~完全に忘れてましたね。
まあまあ、化粧水として使うのであれば別に長期間置いといても問題はないので良いっちゃ良いんですけどね・・・
1か月以上熟成されたドクダミ化粧水。風格を感じる。
開けてみましょう。
・・・ちょっと覚悟がいりますねw
・・・行くぞ!
パカッ。
おっ?
開けた瞬間、あの独特の香りが来るのかと思いましたが生の時と比べるとかなりまろやかになっていますね。
とはいえ、アルコールと混じって長く嗅いでいると頭がクラクラしてきますが。
ドクダミを除去し、ザルで濾したもの。調子が悪い時の小べ・・・綺麗な琥珀色に仕上がりました。
早速これを化粧水として使っても良いのですが、なんでもドクダミ酒には豊富な健康効果が期待できるとのことなので、その前にまず一度味見をしてみましょう(正直あまり気は進みませんが)。
ドクダミ酒の水割り。吐き出してしまっては元も子もないので3倍程度に薄めました。
本来なら蜂蜜等を入れて飲みやすくするらしいですが、せっかくなので水割りで行きましょう。
・・・味は思ってたほど悪くないですね。
ドクダミ自体の香りは多少残っているものの、口当たりはまろやかでそこまで不味くはないです。もちろん、進んで飲みたいと思うようなものでもないですが。
ただ、アルコールが結構きついので空腹のときに飲むと逆に体に悪いような気がする。
仕上げ~容器に詰める
完成したものは100均などにも売っている小型の容器に入れ、お好みで蜂蜜やグリセリンなどと混ぜ合わせます。
この化粧水には殺菌・抗菌作用や新陳代謝を促す作用があり、虫刺されにも効くようです。
そこら中にいくらでも生えている雑草で作れるドクダミ化粧水。皆さんも一度試して見てはいかがでしょうか。
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