【初心者のための】クラシック超有名曲10選!【動画付き】

2019年5月20日

J-POPや洋楽、その中でもロックやメタル、フュージョンなど・・・一口に音楽と言ってもとても色々なジャンルがある。
しかし2018年7月よりJASRAC(日本音楽著作権協会)が音楽教室に対し著作権使用料の撤収を求めたというニュースが流れたとともにこれまで以上に楽曲の著作権使用に対する取り締まりが強まり体感的に街頭などでこれらの曲を耳にする機会が減ったように思う。

そしてその代わりとしてクラシック音楽やジャズなどの著作権が切れた音楽の使用頻度が非常に高くなった(これまでもTVやCMではよく使われいたが)。

多くの人はこれらの楽曲をBGMとしてあまり意識せずになんとなく聞き流しているという人がほとんどだと思うが、もともとクラシック音楽というのはTVやラジオ、PC・スマホなどほかの娯楽が存在しない時代に座席に座って野外やホールなどでそれのみに集中して聴くものだったため大半の曲はじっくりと集中して聴かないと良さが分からない作りになっていることが多いのだ。

これから更に著作権の取り締まりが激しくなることは明白であり特にクラシック音楽はさらに身近なものになると思うので、せっかくだからこの機会にいくつか有名な曲を知り聴きなれておくことでこれからの日常生活をより豊かにしようという思いでこの記事を書くことにした。

今回紹介するものは超有名曲であり全体のほんの一部であるため少しでも興味がわいた方はYoutubeなどで自分で調べてみると良いだろう。

1.F.リスト「パガニーニによる大練習曲」より第3曲『ラ・カンパネラ(鐘)』

さて記念すべき第1曲目はハンガリーの名ピアニストで作曲家でもあったフランツ・リスト(1811年10月22日-1886年7月31日)の名曲、「ラ・カンパネラ」である。

この曲はもともとはタイトルの通りパガニーニというヴァイオリニストの作ったヴァイオリン用の曲だったのだがこれをリストが編曲しさらに何度か改訂を重ねピアノ独奏用の曲として発表された。今回紹介しているのは最終稿のもっとも有名な版である。

同曲はリストらしく要求される技巧の高さはもちろんその演奏効果も非常に高く一言でいうと派手であるのでこの曲を聴いてクラシック音楽にハマる人も多いため1曲目にはピッタリだと思い紹介させていただいた。

余談だが最も難しいといわれる第2稿『パガニーニによる超絶技巧練習曲』版のラ・カンパネラは作曲から180年が経った現在でも録音に成功しているピアニストはわずか6名しかいないほど超高難度曲である。

2.F.リスト「愛の夢(3つの夜想曲)」第3番『おお、愛しうる限り愛せ』

1曲目と同じくフランツ・リスト作の曲でありこの曲も同じくとても有名である。

「愛の夢」というのはもともとは同作曲者の歌曲でありこれはそれをリスト本人がピアノ独奏用に編曲したものであるが原曲よりも認知度は非常に高くまた同様に完成度も高い。

同時代を生きた有名な作曲家である”ピアノの詩人”F.ショパンとは友人関係であり技巧や見た目の美しさを売りにしていたリストは叙情的で心に訴えかけるようなショパンの曲にあこがれて彼の得意であった形式である夜想曲として同曲を作曲したとも言われている。

3.F.ショパン「ポロネーズ第6番」(通称『英雄ポロネーズ』)

2曲目でも軽く紹介した”ピアノの詩人”ショパンの作品であるがこの曲はどちらかというと弱弱しく線の細い同作曲者のイメージとは違い、勇壮・壮大な、まさに”英雄”の名を関するにふさわしい曲である(ちなみに”英雄~”は本人のつけた副題ではなく彼の弟子による命名だといわれている)。

タイトルに「ポロネーズ」とあるがこれはショパンが得意としていた曲の様式の一つで、ショパンの故郷であるポーランドの伝統的な舞曲であり、故郷を愛していた彼は同じくポーランドの舞曲であるマズルカとともにこの形式でよく作曲をしていた。

4.F.ショパン「夜想曲第20番(遺作)」

前曲と同じくショパンの作品であるが、これは非常にショパンらしく叙情的などこか弱弱しい美しい曲である。

遺作とはあるが楽譜が見つかったのが没後であるというだけで、作曲自体はショパンが若いころ姉のルドヴィカのピアノ練習用の曲として行われたといわれている。

またそのために各版・出版社によって拍子や速度表記、音程などが大きく異なる。

5.L.V.ベートーヴェン「ピアノソナタ第14番」(通称『月光ソナタ』)

ドイツの三大B(バッハ、ブラームス、ベートーヴェン)でありロマン派音楽の先駆けともいわれるL.V.ベートーヴェンが得意としていたピアノソナタの中でも特に完成度の高い3つのソナタの内の1つである通称『月光ソナタ』と言われる曲である。

全部で3つの楽章から成り、特に月光の曲として有名な第1楽章は途切れることのない3連符のアルペジオの上にゆったりとした嬰ハ短調のメロディがのり、どことなく小舟に乗っているような印象を受ける。実際、『月光』という副題を付けた音楽評論家のレルシュタープは

スイスルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」(Wikipediaより

と表現した。

6.L.V.ベートーヴェン「交響曲第9番」

ベートーヴェンの作品の中でも最も有名でありクラシック界でも屈指の完成度を誇るといわれる交響曲。

構想から実際に作曲を開始するまでに実に約23年。完成までに9年もの歳月をかけた大作であり特に曲終盤には耳が完全に聞こえなくなっていたのにもかかわらず特に有名な『歓喜の歌(終楽章)』の部分を書き上げた入魂の一作でもある。

なお余談であるが同じくドイツの3代Bとして有名なブラームスはこの曲を聴いて感銘を受けベートーヴェンを崇拝するあまり彼の初めての交響曲を書き上げるまでに実に21年もの歳月を要している。

7.W.A.モーツァルト「ピアノソナタ第8番」


古典派音楽の代表であり天才や神童であったとして有名なモーツァルトだが、彼が多数作曲したピアノソナタの中でもこの曲は短調で書かれた珍しいものである。この頃、母親を亡くすなどの悲劇が重なっておりこの経験が反映され同曲を作曲したと推測される。

上の動画の演奏は少し特徴的であるため気に入った方は別の演奏を聴いてみると良いだろう。

8.C.A.ドビュッシー「ベルガマスク組曲」より第3曲『月の光』

印象派の代表的な作曲家であるクロード・ドビュッシーが1890年に作曲した作品でありクラシック音楽としては比較的最近のものである。

同曲は中間部に教会旋法の一種であるミクソリディア旋法が使用されているほか印象派特有の独特な和声が特徴的でありクラシック音楽はどうも硬くて入りづらいという方にとっても馴染みやすいだろう。

またこの曲が収録されているベルガマスク組曲というのは

ポール・ヴェルレーヌの詩集『艶なる宴』(Fêtes galantes)に収録されている詩「月の光」(Clair de lune)の、"Que vont charmant masques et bergamasques“(現われたる艶やかな仮面喜劇者たちとベルガモの踊り子たちは)という一節に使用されている言葉である。(Wikipediaより)

9.S.ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」より第18変奏

ロシアのピアニストであり作曲家でもあるセルゲイ・ラフマニノフがパガニーニの作った旋律をもとに作曲した協奏曲。そのうち今回は特に有名である第18変奏を取り上げた。

この旋律はもともとイ短調であった『24の奇想曲』の最終曲『主題と変奏』の旋律を上下反転し変イ長調での美しいメロディに変奏したものでありしばしば単独でも演奏されるほか映画やCMなどでも頻繁に使われる名曲である。

10.G.ガーシュウィン『ラプソディー・イン・ブルー』

アメリカのクラシック作曲家で同時にジャズ・ポピュラーソングの作曲家としても有名であったジョージ・ガーシュウィンの作品(編曲はファーディ・グローフェ)。

歴史に名を遺す有名なクラシック作曲家にあこがれクラシック音楽として作曲されたにもかかわらずところどころにジャズのエッセンスが散りばめられ、音楽の新しい形を切り開いた名作である。

もともとはアメリカン・ラプソディというタイトルであったがガーシュウィンの「この曲は青い。」という発言を受けた兄の提案により現在のタイトルに変更された。

おわりに

初めのほうにも書きましたがここで紹介したのはほんの一部であり、名曲と呼ばれ一般によく知られている曲だけでもまだまだ多くありますので、これを機会に皆さんもクラシック音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?