ミニトマトの二本仕立てって?少ない苗から大量に収穫するには!

さっそくですがこちらの画像を見てください。

ミニトマト 脇芽 二本仕立て

これは私が市民農園にて栽培しているミニトマトです。

トマトといえば家庭菜園の定番野菜であり、特にミニトマトはある程度手抜きで作っても結構な量を収穫することができ、その割には買うと高いので育てている人はかなりいるはず。

とはいえ、ナス科野菜の苗はトマトを筆頭として病害虫に弱く、接ぎ木など手間をかけてあるだけに苗が高い!
ホームセンターなどで売られている定植適期から外れていたり、ひょろっとしているものならまだしも(色々な考えや需要があるのでdisってるわけじゃないです)、専門の園芸店で買おうと思うと品種によっては一つ400円弱もの値段が付けられていることもあり、コスパ重視で家庭菜園をやっている人にとってはかなりの痛手といえるでしょう。

というわけで、今回は少ない苗から可能な限り収量を増やす、ミニトマトの二本仕立てについて書いていきます。

トマトの脇芽。何も考えず無条件でとっていませんか?

いきなり煽るような見出しで申し訳ありませんが、これからちゃんと解説していきますのでご容赦を。

と、その前に先ほど貼った画像をもう一度見てみて下さい。

何か気づきませんか?トマトを作ったことがある人ならすぐ分かるかも知れませんが。

そう、脇芽をあえて一本残してあるんです。

脇芽?なにそれ?という人のために簡単に説明すると、脇芽と言うのは各葉の 脇|根元 から出てくる芽(覚えやすい!)のことで、生育期にはこれが全ての節から遠慮なくどんどん出てくるのですが、これを放っておくと全てが主枝と同じくらいに大きくなって、最終的にはまたそこにも花が咲いて実がなるのです。
と、これだけ聞くと、”なんだそれならその分多く収穫出来るんだから良いじゃないか。と思われるかもしれませんが、この脇芽をむやみに伸ばしてしまうと本来主枝につくはずの実の養分をうばってしまったり、木自体の成長にまわすはずの養分も使ってしまうため、大玉トマトであれミニトマトであれ、いわゆる普通の、園芸関係のサイトや農指導本にかかれている育て方では全てとってしまうのが当たり前なんですね。

が、上の画像ではあえてそれを残してある。と。
これが今回の記事のポイントです。

2本仕立てで2倍収穫!


誘引する際は紐を使いますが、しっかり結ぶのではなく各節にひっかけるようにグルグル巻きにしましょう。

トマトに限らず同科のナスに関してもですが、一番花のすぐ下に出てくる脇芽というのは他の脇芽よりも勢いが強いという特徴があり、どれくらい違うかというとこれはもう苗の時点ですでに他の芽より数倍以上成長している、というくらいに違うのですが、その性質を活かしてあえてこれを残し、その脇芽を主枝と同格に扱ってやることで一つの苗から2倍収穫してやることが可能になるのです。

え?それだと主枝の養分も奪っちゃうんじゃないの?

確かに全ての脇芽を伸ばしっぱなしにすればそうなりますが、一本だけを伸ばしてしっかり仕立ててやれば問題ありません。もちろん追肥はその分こまめにやらないといけませんが。

ちなみにその脇芽からも脇芽が出てくるのですが、それに関しては本来の育て方と同じく、全て除去してやりましょう。

脇芽がある程度成長してきたらこのように支柱に誘引してやり、まさにナスなどでよくやる仕立てのような形にします。

このようにして育てていくとそれぞれに実がなり1本の苗で2本分の収穫が出来るということになる訳ですね。

まとめ

ミニトマトは完全放任で育てる方も多いようですが、それだと収量が上がる代わりに食味はガクッと落ち、実つきも不安定になります。

今回の記事では二本仕立てでの育て方について解説しましたが、3本、4本など色々な方法で育ててみて、それぞれの追肥のタイミングや誘引の仕方などを模索するのも家庭菜園の醍醐味かと思いますので、皆さんも色々と試行錯誤して家庭菜園を100%楽しみましょう!