バターナッツの初収穫。濃厚かぼちゃプリン&アイスを作ろう!

2020年7月28日

以前より貸し農園にて育てていたバターナッツかぼちゃ。
うどんこ病やら害虫対策やら忙しく、そのうえ初心者のくせに立体栽培にしたせいで何かと手のかかったコイツですが…


ヘタが固くなり、表面が薄茶色になったら食べごろ。上の畑ではまだ若い実も合わせて大量に実っている。

ついに実が出来ました!
いやー、手のかかる子ほど可愛いとは言いますが、やはりたわわに実った蔓を見ると、今までの苦労も吹っ飛ぶほど嬉しいですね。


カボチャは保存がきく(※1)新聞紙などで包み、段ボールに入れて冷暗所で保存すれば数か月は保つ。追熟も出来るらしい。らしいが、あまりにいっぺんに採ると持て余すので少しづつ収穫する。

で、このカボチャたち。せっかく初収穫なのですぐにでも食べちゃいたいんですが、どうも調べてみるとバターナッツは煮物など一般的なかぼちゃに合うとされる調理法があまり向かない品種らしく、その強い甘味とナッツのような香りを活かしてお菓子にするのが一番良いそうで。

それならば、と、今回は前々から試してみたかったカボチャプリン・アイスを作って食べてみようと思います。

ネットで調べると”肉質はねっとりしていて甘い”というような記述が見つかるので、かなり美味しいものが出来る気がします。

採れたてカボチャでお菓子作り

かぼちゃアイス

さて、さっそくこの記事のメインであるお菓子作りに入ります。

アイスクリームには、この収穫したものの中でも特に立派な841gのものを使用します。この一個で大体4人分ってところでしょうか。
ウチは4人家族なのでちょうどよいサイズですね。


家にあるしょぼい包丁では割れそうになかったのでサバイバルナイフを使った。よく切れるのは良いんだけどミスるとすぐ血を見ることになるので怖い。

まずは皮の付いたままのカボチャを真っ二つに割り、中の種とワタを取り除きます。

来年のための種も採っておこうかと思ったんですが、まだ実が熟しきっていないからか種も小ぶりで柔らかく、あまり良い状態ではなかったので止めておきました。秋に完熟した実から採種しようかな。

で、あとはそのまま一口サイズにカットし・・・

耐熱容器に入れてレンジでチン。

ここで温める時間ですが、カボチャの熟れ具合と量によって異なります。

一応の目安としては

このように竹串がささるくらい柔らかくなればOKです。

ちなみに今回は600Wで20分ほどチンしました。意外と時間がかかったので私はこの間にかぼちゃプリンの下準備(後述)を済ませておきました。隙間の時間で他のことをするのは料理の基本ですね。

レンジで温め、柔らかくなったカボチャの粗熱がとれたら、スプーンを使って皮から実を外していきましょう。

あまりに冷えてしまうと実が固くなるので、多少温かみが残っている時に行います。

次にこれをマッシャーで繊維質が無くなるまで潰し

生クリーム&牛乳を300mlずつ、砂糖を50g~100g(※2)良く熟れたものを使う場合は少量で良い。、バニラエッセンス数滴を加えて、泡だて器でよく混ぜます。
この過程の前に裏ごしをするレシピもあるようですが、バターナッツは他のカボチャと比べて繊維質が少ないためここでは行いません。正直言って面倒ですしねw

で、あとはタッパーなどの容器に移し替えて冷凍庫で2時間。

冷やしている間に次に取り掛かりましょう。

かぼちゃプリン

お次はプリンです。

とはいえ下処理はほとんどアイスの時と同じで、あらかじめワタを抜いてレンチンし、実を取り出し、ボウルでつぶしておきます。

後はそこに牛乳80ml、卵(大)2個、砂糖大さじ2、を加え、これもアイスの時と同様に良くかき混ぜる。
この際お好みでシナモンを加えても構いません。

生地が出来たら容器に流し込み、人肌程度に冷ましたお湯を敷いたバットに並べてオーブンで焼くだけ。非常に簡単ですね。

焼きあがったら冷蔵庫で冷ましておきましょうね。

完成!さっそく食べてみよう

アイスが凍るのに思っていたよりも時間がかかり、結局、調理した次の日に食べることになりました。

まず、プリンの方はやや通常よりも固めなものの、バターナッツの濃厚な風味が強く、カラメルなしの甘さ控えめでも十分に美味しいものになっていました。
カボチャ本体を切った時に断面を嗅いでみたのですが、その時はウリ科特有のメロンのようなスイカのような香りがあったため、ある意味で予想に反したものに。確かにこれは名前の通りナッツやバターに近いような…

お次はアイス。これは凍らせて作るものであり、初めから甘味が弱いのが分かっていたので蜂蜜をかけて頂きます。

凍らせる段階で逐一混ぜるということをしなかったため、ややシャリシャリとした食感がありますが、味は文句なしにウマい!
口当たりはまろやかで、プリンの時と同じような濃厚な風味が後を追いかけてきて・・・またハチミツの甘さが良く合いますねえ。

カボチャ自体にも甘味はあるのですが、今回のようなレシピで作るならやはり追熟は必須でしょう。次の収穫は秋ごろにまとめてになるでしょうが、その際には追熟させて、また同じレシピで作ってみたいですね。

まあ、これはこれで体に優しそうで良いんですがw

レシピまとめ

かぼちゃアイス(3~4人分)

       材料

  • バターナッツかぼちゃ…1個(8~900g)
  • 生クリーム               …2パック
  • 牛乳                        …200ml
  • 砂糖        …100g*ハチミツでも代用可?
  • バニラエッセンス  …適量
  1. カボチャは予め種とワタを取り除いておき、一口大にカットする。
  2. 1のカボチャを電子レンジ(600w)で竹串が通るようになるまでチンする。
  3. 粗熱がとれたら、スプーンなどで皮から果肉を外しボウルに移す。
  4. 3を滑らかになるまでマッシャーでつぶす。繊維質が強い場合には裏ごしも行う。
  5. 他の材料を全て加え、泡だて器で混ぜる。混ぜ終われば容器に移し冷凍庫で時々混ぜながら凍らせる。
かぼちゃプリン(4個分)

       材料

  • バターナッツかぼちゃ…400g
  • 牛乳                        …100ml
  • 砂糖        …50g
  • 卵         …大2個
  • シナモンパウダー  …好きなだけ
  1. カボチャはアイスと同様、種・ワタをとって柔らかくなるまでレンチンする。その後は実を皮から外してマッシュする。
  2. 1に砂糖と牛乳を入れてよく混ぜ、そこに卵・シナモンを加えてさらに混ぜる。この段階で滑らかにしておかないと繊維質が残ってスポンジケーキのようになるため注意。
  3. 出来た生地をココットなどに流し込み、150℃に予熱したオーブンで40分焼く。
  4. 焼きあがったら粗熱をとり、冷蔵庫で冷やせば完成!

注釈

注釈
1 新聞紙などで包み、段ボールに入れて冷暗所で保存すれば数か月は保つ。追熟も出来るらしい。
2 良く熟れたものを使う場合は少量で良い。