ジメジメした夏を爽やか松葉サイダーで乗り切る
公園や海岸沿いなど、そこら中に生えている松ですが、葉にはクロロフィルやビタミンCなどを豊富に含み抗酸化作用やリラックス効果があり、一部の健康オタク(筆者含む)にはそこそこ注目されている存在です。
で、普段はこの松葉をお茶などにして楽しんでいるのですが、せっかく気温もいい感じに上がってきてサッパリした飲み物が飲みたいので、今回の記事では松葉サイダーというものを作ってみようと思います。
松葉・砂糖・水だけで作る炭酸飲料
あのどこにでも生えている松からサイダーを作る、と言うとにわかには信じられない方もいるでしょうが、採ってきたばかりの松葉には柿などと同じく天然酵母がついており、それを砂糖・水とともに日光に当て、発酵させることにより炭酸ガスが発生するとのことです(ちなみに同じメカニズムで松葉酒も造れますが下手をすれば密造になるため今回はやりません)。
たとえ葉を採るだけであっても、同じ木から大量に抜いてしまうと枯れる危険性もあるため別の木から少しずつ頂きましょう。
実際に作っている方のサイトを見ていると比較的若い葉で作るとのことですが、ある程度成長してるものの方が酵母も多くついているのではないかという独断により比較的古いものいと若い葉の両方を採ってきました。
左のように枝の部分が緑色でまだ柔らかいものから出ている葉は比較的新しいものと考えられる。右は古い。
その後はよく洗った瓶に葉をぎっしり詰め、水:砂糖(=10:1)を投入します。
どうしても気になる場合は軽く洗ってから作っても良いですが、酵母も一緒に洗い流されてしまい失敗の可能性は高まるでしょう。私は採ってきたものをそのまま使用しています。
左が古い葉・右が若い葉を詰めたもの。
今回は若い葉と古い葉の違いを確かめるために作り分けてみました。
ここからは外に出し日光に当てることで早ければ1日ほどで完成するようですが果たして・・・
1日目
←古い|新しい→
画像が少しわかりにくくて申し訳ないですが、よく見ると双方ともにすでに気泡が発生しているのが見えます。
現時点ではやはり左の古いものの方が発酵が進んでいるようにも見えますが、昨日はあいにくの雨で気温が上がりきらなかったため、もう少し様子を見ることに。
2日目
パッと見では初日とあまり変わらないような気がしますが、ちゃんと出来ているのでしょうか。
開けてみます。
動画を見ていただくと分かる通り、蓋を開けてすぐに炭酸が噴出してきています。
これは非常に期待が持てる。
まずは比較的新しい葉のみで作ったものから。
・・・甘いですね。
出来るだけ発酵が進みやすいよう砂糖を多めに入れたのがまずかったのか、口に含んですぐに感じる人工甘味料並の甘さ。そして、その割に炭酸感はほぼなく、ただ松の香りのする甘い水って感じですね。
気を取り直して次は古い葉で作った方です。やはり予想は当たっていたようで先ほどのものと比べても炭酸の発生量が多いように見えます(気のせいかも知れない)。
飲みます。
・・・うん。
確かに炭酸のシュワシュワ感は前者と比べると多少強いようですが、肝心の風味がなんか薬っぽい。
体には良さそうな味ですが美味しいとは口が裂けても言えないですね。
結論
ここまで散々な評価でしたが、”松の香りが病的なほどに好きだ”と言う人にはピッタリの飲み物だと思います。現に私も若い葉で作ったものを炭酸水で割ればそこそこ美味しく飲めました。
松の香りが苦手な人は・・・素直にコーラでも買ってきましょう。
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