行楽ついでにツマミ探し!その辺の河川敷でクルミを拾ってみよう。
9月初旬。
まだまだ真夏の暑さ残る京都ではありますが、あまりダラダラして先を越されてもシャクなので、早めのクルミ拾いに出かけることにしました。
近所の河川敷。果たして整備されているのか、中途半端にむき出した道をひたすら歩く。
日本において、普通クルミ拾いをすると言えば狙いは”オニグルミ”か”ヒメグルミ”になりますが、今回アタリを付けたのは前者です。
本種は主に河川の上流や山奥の源流沿いなどで見られますが、種が強靭なためか、川を下ってきて下流の河川敷などで繁殖するケースがあり、本州の多くの地域で簡単に探し出すことが出来ます。
まあぶっちゃけ、”地域名 オニグルミ”で検索をかけて個人ブログをたどれば一瞬にして大方の場所が分かると思いますが、川沿いを適当に散歩しつつ、片手間で探すのもオススメです。
枝先にたわわに実っているのがクルミの実。
もうちょっと秋が深まった頃に自然落下したものを拾い集めても良いのですが、私の住んでいるような田舎では落ちた尻からリスやカラスに取られるのがオチなので、ちょっと強引ですが枝先についているものを手で採取します。まあ河川敷に生えているようなものなら、ライバルとしては動物よりむしろ近所のご老人のほうが強敵かと思われますが。
クルミの果肉はアクが強く、素手だと真っ黒に染まるので必ず軍手をしよう。
右が果肉、左が種です。食用になるのはこの種のさらに中の種実部分ですが、まずは果肉部分を取り除いてやる必要があります。
ある程度採取出来たら家に持って帰り、さっそく下処理にかかりましょう。
オニグルミの下処理
まずは採れたクルミを枝から取り外していきます。
もちろんこの時も軍手は忘れないように。
外し終わったのがこちら。約8㎏ほどあるでしょうか。
で、次にこの果実部分を取り除くのですが、これには”果実ごと土に埋める” or ”水につける”の二通りの方法があります。
まあ、銀杏の下処理と同じですね。
もちろん適当な場所に放っておいても勝手に腐って落ちますが、よほどの密閉空間でなければ周囲が地獄のようなありさまになるので、前述の方法が無難だということです。
水につけようが結局は地獄のような見た目になる。冬のためニオイがあまり出ないのが救いか。
ウチの庭にはこの量の果実を埋めるスペースは無かったため、今回は念のためネットに入れ、水に漬ける方法を採ることに。
いかにもヤバそうな色ですが、人体に対し直ちに影響はありません。
いや、肌が弱い人なら触っただけでかぶれるけども。
で、時々水を変えてやりながら1,2週間ほど漬けると、こんな感じで果実が腐り中身が露わになってきます。
ある程度果実がもろくなってきたら流水で洗いつつ、指で綺麗に中の種を取り出していきましょう(ゴム手袋必須)。
中身を取り出したらもう少し。
フライパンで火を通してやり、殻に隙間が空いてくるのを待ちましょう。この際、先に半日ほど綺麗な水に漬けてやるとより殻が剥けやすくなって楽です。
いや、しかし考えてみると水に漬けてばっかだな。
果実の用途的にも水道代的にもちょっと勿体ない気がするので、土地がある人は極力地面に埋めて種を取り出す方法を選んだ方が良いかもしれません。
そっちなら手で取り出す手間も省けるし、堆肥にもなって一石二鳥ですし。
オニグルミの剥き方。
果実の下処理後、これでもかと言うほど火を入れて、殻に大きな隙間(中が見えるくらい)を作る。
あとはそこに包丁を入れてグリグリと動かし、手で中身を取り外す。
真っ二つにして楊枝でほじくるのも良いけど、それだと実が少し残るし、何となく味も変わる気がするんだよね。 pic.twitter.com/jVmRTsafWX— ry0 (@ry081999) December 11, 2020
その後はこんな感じに包丁を駆使して剝いていきます。
手を切らないよう気を付けるとともに、熱を入れてすぐのクルミは死ぬほど熱くなっているので、ざっと流水に晒して冷ますのも手です。また水かよ。
実食!
これら一か月ほどの工程を経て、やっっっっと見慣れた姿に。さあお待ちかね実食タイムです。
流石にこれだけ手間をかけた甲斐はあり、市販品と比べると旨味も強く、またなぜかフルーティーな香りもして非常に美味しいです。楊枝で一つ一つほじりながら食べるのも、なんかこう雰囲気があるというか…古き良きというか…まあ上手くは言えませんが良い感じですね(口下手)!
いやぁ~、しかし長かった…正直言うと途中で面倒になってお蔵入りにしてやろうかと思ったこともあったんですがw
まあ、なんとか食べるところまでこぎ着けられました。
とはいえ味自体は間違いなく美味いので、興味がある方はやってみて下さい。そこまでたどり着けるかどうかはあなたの根性次第です。
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