冬でも生える美味しいキノコ”ヒラタケ”を採りに行こう!

2020年6月18日

私が住んでいる京都でも徐々に気温が下がりはじめ、冬の訪れを感じる季節となりました。

この時期になると夏場には大量に生えていた植物たちはほとんど枯れ果てるため、私のようにしょっちゅう山に登ってキノコやら山菜やらを探している人でも一旦は休憩期間に入り、外出を控えるようになると思います(エネルギーが有り余っている人は釣りに行ったりします。ああいう人はどんな体の構造をしているんでしょうね・・・)

しかし、どの世界でも”変わりもの”というのはいるようで、このクソ寒い時期でも発生する美味しいキノコが存在します。

それが今回紹介する”ヒラタケ”です。

シメジ?・・・いや違います。

さて、ヒラタケはほぼ通年で広葉樹の切り株に発生するキノコで、あまり名前を聞いたことがないと言う方も多数おられると思いますが、一か所から重なって発生し、柄の部分が一体化することから以前は”シメジ”の名を騙って市場に流通していたこともあるほど一般的なキノコでした。
ヒラタケ ひらたけ
ほぼ100%群生する。

まあ実際は科レベルで異なるキノコなので味はかなり違いますが、栽培品でも市販され、ある程度の需要があったと言うことからも美味しいキノコであるという事は分かっていただけるかと思います。
ただ、このキノコは火を通すと若干スポンジ状というか、フワフワした食感になるため調理する場合にはここをどうするかで評価が変わってくるでしょうね。

本種は冬場ということもあり他のキノコも少ないため探しやすく、群生するので大量に採れるので初心者向けのキノコとしてかなり優秀です。ただ稀に”ツキヨタケ”と言う毒キノコと間違えられることがあるため、一応は注意しておいて損はないかと(ツキヨタケは石付きの部分を割ると黒いシミがあります)

・・・で、前置きが長くなってしまいましたが、今回の記事では、せっかくなのでコイツの美味しい調理法でも模索してみましょうか。


こんなもん盛り付けようが無いですよね。

まずはキノコの定番料理、天ぷらから。

特徴的に外はサクサク、中はフワフワになるのではないかと言う目論見です。近縁のウスヒラタケのようにフライにしても良かったのですが、やはり秋以降に生えるキノコは和食の方が合うだろうという先入観が働きました。

気になる味は・・・

 

うーん・・・

味自体はそれほど悪くない、というかほのかな甘みがあって、所謂普通のキノコ味なんですが、ヒラタケの”出汁を吸う”という特徴がマイナスに働いてしまったようで、揚げる過程で油を吸ってしまってちょっと気持ち悪いですね。油が苦手でない人は食べられないこともないと思いますが、調理法としてはかなり悪い例かもしれません。

ヒラタケを天ぷらにしたと言う話はあまり聞かないのでやはりそういう事だったんですね(じゃあなぜ試した)

気を取り直して次はシンプルに鍋に入れてみましたが、これが大正解。

ヒラタケ本体からも出汁が出る上に、肉や野菜など他の具材からでる旨味を吸収して、正に食材の特徴を活かしているという感じがします。

調理法としてはかなり単純ですが、ヒラタケメインの料理を作れるほど採取できなかった場合には鍋に投入するのが良いでしょう。

 

と、ここで採ってきた分のヒラタケが尽きたので、おかわりを採りに行ったのですが・・・

ヒラタケ ひらたけ
多分これで1キロ程度。タイミングが合えば無限に採れます。

ここで採った個体は裏面のヒダの部分に虫の卵のようなもの(キモイので一応、閲覧注意)が一面に付いていました。

気になってTwitterで聞いてみたところ、どうやらこれはヒラタケヒダコブセンチュウという線虫が作る虫こぶの一種(気になる方は”白こぶ病”で検索)で、食べても特に問題はないとのことなので持って帰ってきました。

寄生虫も死ねばただのタンパク質ですからね。

そして最後に、今回採ってきた分は炊き込みご飯になりました。

当然うまいです。ヒラタケの風味が一番強く出ていますね。

この記事では和食ばっかりになってしまいましたが油を吸うという特徴を敢えて活かして、アヒージョなどにするのもよいかもしれませんね。
冬の美味しいキノコ、ヒラタケ。皆さんもぜひ探してみてください。